10月のPLANTS DESIGN 2025
こんにちは、PLANTS DESIGN 代表のマックスです
2025年10月の研究・開発報告です。
今月は3Dプリント技術の可能性を探る研究に集中していました。
この研究工房を立ち上げて7年
3Dプリンターを使うようになってから5年程経ちました。
3Dプリンターを使い始めた頃は
ステンドグラスやヘラ絞りの技法の置き換えとして活用していこうと考えていましたが
ここ数年、製品開発を進める中で
「3Dプリント技術を活かしたプロダクト」について考えるようになりました。
そこで今月は、3Dプリント技術の可能性を改めて掘り下げ、3Dプリント技術の理解を深める時間にしました。
1. 立体構造の編み目(ラティス構造)
今、特に注目しているのが
立体構造の編み目です。

立体的な編み目構造の特徴は:
- 通水性の確保 – 水や空気が通る
- 軽量性 – 材料使用量を抑えられる、ぶら下げたり吊るしたり、浮かせたりが容易になる
- 強度の維持 – 構造的な強さを保てる
という所にあると思っています。
この特徴が、PLANTS DESIGNの製品開発に活かせるのではないかと考えています。
今月は、編み目のパターンや密度を変えながら
いくつもサンプルを出力してみました。
密度が低すぎると強度が足りず、
高すぎると重くなり通水性も落ちてしまいます。
「どこまで軽くできるか」「どこまで開口部を広げられるか」
ちょうどいいバランスを見つけるのは、なかなか難しいのですが
その分、発見があって面白い作業でした。
2. 一体成型(Print-in-place)の可能性
もう一つ注目しているのが

一体成型(Print-in-place)という技術です。
この技術の魅力は:
- サポート材不要 – 仕上がりが美しい
- 組み立て不要 – プリントだけで可動部が作れる
- 一回の出力で完成 – 効率的な製造が可能
といった所にあると感じています。
例えば、この画像のように
一回の出力で可動するギミックが作れます。

プリンターから取り出した瞬間から可動する
「可動部分を持つ構造なのに、一度も組み立てる必要がない」というポイントにワクワクします。
この特性を活かせば
編み目構造を立体的に展開したり
大きく広げたり縮めたりする

柔軟な構造を持つプロダクトが作れそうです。
- 植物の成長に合わせて広がるプランター
- 持ち運び時は平たく、使用時は立体的になる展示什器
こうしたアイデアが、現実的に作れそうです。
これからの展開
今月は、こうした3Dプリント技術の基礎研究に時間を使いました。

すぐに製品化できるわけではありませんが
今月の研究を通じて
「3Dプリンターでしか作れないもの」の輪郭が、少し見えてきた気がします。
従来の製造方法の代替ではなく
3Dプリンターならではの構造や機能を活かした道具。
編み目構造や一体成型の技術を
PLANTS DESIGNの「植物を育てる道具」にどう活かせるか
引き続き探求していきます。
今月も読んでいただき、ありがとうございました。



