研究・開発報告

湿性植物の管理方法 通水性の追究

こんにちは、代表のマックスです

室内で植物を健康的に育てるべく
管理方法や展示方法を研究しています

今回は、湿性植物の管理方法についてのお話です

湿地帯に自生する
モウセンゴケやサラセニア などの食虫植物
これら湿性植物の管理といえば
水を張った受け皿に鉢の下部を浸す
腰水管理が代表的な管理方法だと思います

腰水

この方法で
十分育成する事は可能だと思うのですが

僕自身が腰水管理をしていく中で

水や用土が腐りやすかったり
苔や藍藻が出ることがあったり

腰水管理ならではの課題を感じる事が度々あります

その原因の一つに
水の循環が滞ってしまう事があるかと思います

解決策として
アクアリウム用の濾過機を使って
水を循環させる方法もあるのですが

plants design

ちょっと大変

もう少し簡単な方法で解決できないかなと
試行錯誤した方法の中で
最近、気に入っている方法があるので
ご紹介させていただきます

準備するのは

ネット

キッチンゴミとり用の金網

実験用三脚

三脚

※防錆処理をしないと錆びてきます

自作の

plants design

ガラスタンク

この3つを

ディオネア(ハエトリソウ )

組み合わせます

三脚で容器をリフトアップし
湿地に浮かぶ浮島のように容器を浮かせることによって

ディオネア(ハエトリソウ )

受け皿と容器の接点の止水域を無くします

さらに
容器を通水性の高いものにすることによって

ハエトリソウ

用土の中を流れる水の循環を促し
根への酸素供給
老廃物の排出を活性化させ

コケや藍藻のリスクを減らします

この方法で

ハエトリソウ

植栽から1年半、藍藻やコケに悩まされることなく元気に育っております
水や用土の劣化に関しても効果を感じます

浮かせて管理する他のパターンでも

https://www.instagram.com/p/Byw1_UopkGv/?utm_source=ig_web_copy_link
https://www.instagram.com/p/BoMBbmPn0Kc/?utm_source=ig_web_copy_link

同様の効果を感じております

通水性をアップした事によって
水の循環不足による課題は緩和できたかと思うのですが

この方法では
いくつか既製品を使っているので
形やサイズの調整が難しい事や
スチール製の三脚など
腐食しやすい金属素材を使用していることが気になります

今後の課題は
細かな調整に対応できて
長期的に安心して使える素材にどう変更していくか

探究は続きます

こちらは、その後の湿性植物用プランター(リフトアッププランター)に関しての記事となります。

ABOUT ME
マックス(竹内一馬)
PLANTS DESIGN 代表 京都精華大学デザイン学部 教員 京都精華大学水槽学部 部長 自然から学び 心地よく豊かな暮らしを創造するべく 水景制作やプロダクト開発を通じて デザインや表現について 探究しています

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